留学したい人
どっちを選べばいいか分からない…」
こんな悩みに答えます。
結論からいうと、マレーシア留学とフィリピン留学は似ている点がいくつかありますが、授業スタイルや費用など、違うところももちろんあります。
この記事では、マレーシア留学とフィリピン留学の様々な違いについてご紹介するので、少しでも興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
マレーシア、フィリピンってどんな国?
マレーシア
マレーシアと言えば、クアラルンプールを首都とするフィリピンからも非常に近い東南アジアの国のひとつです。インドネシア、シンガポール、タイに囲まれた国で、日本からは片道6~7時間ほどです。
フィリピンと同じく気候は一年を通して温暖で、27℃程と似ています。都市によって、雨や台風が激しい季節が異なります。
歴史的には元はポルトガルやオランダ、イギリスやシンガポールの植民地でした。1957年にイギリスから独立、そして1965年にはシンガポールがマレーシアより独立したことにより今のマレーシアができあがりました。
そのためイギリスの植民地時代があったことを考えると、英語とのつながりも見えてくるような気がしますね。
住んでいるのは、マレー系、中国系、インド系の3種類の人種が多いとされています。言語はマレー語が一般的ですが、中国語や英語を話す人たちもいます。
イスラム教徒が多い傾向がありますが、ヒンドゥー教や仏教の人もいます。治安は外務省のホームページによると、国全体を通してよい場所が多いです。人柄としてはフレンドリーで時間にルーズだけどおおらかな印象があります。
フィリピン
フィリピンはマニラを首都とする国で、スペインとアメリカによる植民地時代を過ごし、太平洋戦争時には日本軍によるマニラ制圧も経験している国です。
台湾とインドネシア、マレーシアの間にある島国で、日本からは飛行機で片道4~5時間ほどです。気候は一年を通して温暖ですが、陽射しが強いので毎日暑く感じます。6月~11月にかけては雨期、11月~5月にかけては乾季と、季節は基本的に2種類のみで、雨期になると激しい雨が降ったり、台風が酷くなったりします。
歴史的にはスペインやアメリカに長年支配されてきた国でもあり、母国語となっているタガログ語は(ほかにも80を超える母国語があるがその中でも一番使われている)スペイン語のようなニュアンスを含んだ単語が多いようです。
スペインのあとアメリカに長年支配されていたこともあるためか、子供の頃から英語教育をされてきているので、語学学校の先生以外でも、仕事で使えるほどの英語力を持っている人が多いです。
人柄としては優しくて、フレンドリーな人が多い印象で、スペイン系のノリの良さや明るさがあります。宗教ではキリスト教徒が90%以上、あとはイスラム教徒が多いとされています。
治安については、外務省のホームページによると、どこでも全体的に気をつけた方がよく、渡航禁止令が出ているところもあります。特に南部では近年イスラム過激派によるテロが起こったこともあり、注意が必要です。
マレーシア留学vsフィリピン留学 留学費用の違い
マレーシア留学とフィリピン留学の違いとして、まず留学費用について紹介します
留学の費用に関しては、両国とも日本より物価が安いということもあり、あまり大差がないとされています。どちらの国も欧米諸国への留学に比べて非常に安いです。
マレーシア
マレーシアは食事付きではない学校が多く、食費や住居費といった生活費がフィリピンよりかかることが想定されます。なので、フィリピン留学では全て含めて1カ月25万円ほどでまかなえるところ、マレーシア留学では10万円ほど多く見積もっておいたほうがよさそうです。
物価はフィリピンと比べると少し高めですが、食事は屋台などを利用して安く抑えることも可能です。ただ、3ヵ月以内ならばビザの延長費用などがかからないので、その辺はフィリピンよりもお得感があります。
3か月以上になる場合は、学生ビザを取得しましょう。しかし、期間としては、フィリピンもマレーシアも3か月を超えるとマンネリ化してくるので、ビザが切れる3ヵ月がちょうどいいかと思います。
また、建物はフィリピン留学のメッカであるセブ島と比べると、マレーシアのクアラルンプールははるかに発展しています。しかし、マレーシア留学では住まい探しも各自で行うことになるので探し方によっては費用も変動してくるかもしれません!
マレーシアはまだまだフィリピンと比べると学校数が少ないので、なかなか希望の学校に出会いにくいかもしれません。日本語に対応しているホームページを持つ学校も少なく、住まい探しなども含めて、自力での手続きの際は、ある程度の英語ができないと難しいかと思います。
学校も情報もまだ少ないので、エージェントとよく話し合って、学校を決めるとよいでしょう。
フィリピン
フィリピンの方が生活費は授業料に食費や住居費が含まれる学校が多いので、生活費と授業料は安く抑えられます。
フィリピン留学のひとつの魅力はやはり寮生活で3食提供してもらえるところでしょう。それから物価も日本に比べたら安いとはいえ、フィリピンと比べるとマレーシアの方が高いです。しかし1か月以上になると期間に応じてビザやSSP(学生許可証のことで、ビザとは別に必要になります。)のお金がかかります。
学校に支払う費用はエージェントを通しても、学校に直接申請しても費用が変わらないことが多いですが、自分で語学学校と手続きした方が安いということで、自力で手続きする人もいます。
自力で手続きは難しいイメージですが、日本語のホームページや日本人スタッフを起用している学校も多いため、意外と難しくはありません。しかし、エージェントと費用が変わらないならば、エージェントを通した方が楽ですし、万が一語学学校とトラブルが起こった時に仲介になってくれるので安心です。
マレーシア留学vsフィリピン留学 授業スタイルの違い
フィリピン留学が現在話題になっているように、学校数ではやはりフィリピンのほうが圧倒的に多いと言えるでしょう。
以下では、授業スタイルの違いについてご紹介します。
授業のスタイルは?
フィリピンではマンツーマンレッスンが主流ですが、マレーシアは多くの学校でグループレッスンが中心です。グループレッスンでは5〜15人前後のクラスが半分以上を占めています。
フィリピンではグループレッスンでも、3~7人前後と少人数制の学校が多いので、シャイな人はフィリピンの方が合っているでしょう。
大人数の授業では、発言できる回数が少ないので、一日4~6コマの授業を受けても英語を発する機会がないと、留学で伸ばしたいスピーキングがいつまでたっても伸びないと悩むことにもなりかねません。しかも、ボーっと授業をきいていると、何を言っているのかわからないといったおそれもあります。
フィリピン留学のような少人数のグループ授業ならば、1回の授業でも何回も発言する機会があり、ボーっとできる時間はあまりありません。また、グループのメンバーに慣れてくれば、シャイな方でも発言もしやすくなります。
授業の厳しさは?
マレーシアは全体的にのんびりとした雰囲気で、授業時間も4~6時間と少なめで、学校が終わった夕方以降は自由時間が持てることが多く、友達同士で遊びに行きたい人や自習の時間を重視したい人、ほかにやりたいことがある人は、マレーシアの環境は合っているかもしれません。
フィリピンは夜間の外出禁止など、かなり寮内での生活も厳しい所もあるでしょうから、それに比べるとゆとりを持った生活ができるのがマレーシアと言えます。
一方のフィリピンはマレーシアと同じくらいの授業数のリゾートタイプもあれば、フィリピンではスパルタ教育の学校もあり、実際に1日7〜10時間のレッスンを開講しているようなところもありますよね。学校数やコースが多いので、自分の好みや目的に合わせた学校を選択することになります。
一般英語コースやスタンダードなコースではだいたい一日6~8コマで、1~2コマのグループレッスン以外のコマは全てマンツーマンレッスンという形が多いです。
教育熱心な学校(スパルタタイプ)だと平日は外出禁止だったり、義務自習があったりする学校もあります。中には授業以外でも母国語禁止の学校もあるので、日本人比率が高くても、母国語をあまり話さない環境にもできます。
だからといって厳しすぎる=英語が伸びるとは限りませんので、自分の性格に合った学校を選んだ方がよいかと思います。
国籍の比率は?
フィリピン留学自体もともとは韓国がはじめにフィリピン留学を開拓したこともあり、韓国人留学生も多いです。しかし、フィリピン留学は日本でも主流になってきたこともあり、日本人が100%の学校も出てきているほど、日本人比率が高い学校もあります。
一方で、全体的に見ると日本人、韓国人、台湾の留学生たちが多い中にベトナムやタイ、中東の留学生が少数いるといったところです。
マレーシア留学に関しては、国籍に関しては基本的にアジア人、中でも日本人と韓国人が大半を占める学校が多いようです。この辺はフィリピン留学ともそこまで差がありません。
しかし、フィリピン留学でも中東の留学生に出会うことはありますが、その数は少数、マレーシアは宗教も関係してかイスラム教の生徒も多く、イエメンやカザフスタン、オマーンなど日本にいればなかなか出会うことが少なそうな人種の方々と出会える可能性が高いです!
そのほかにも韓国やロシア、中国など国際色が高い学校が多いです。ただ学校によって2~3か国の生徒が多いという印象なので、授業時間外には英語ではなく、彼らの国の母国語が飛び交っているという可能性があります。
マレーシア留学はまだ日本では情報も少ないためか、日本人がフィリピン留学よりも少ない傾向がありますが、学校によっては日本人比率が高いところもあります。
日本人以外の国籍の友達を作りたいからという理由で、国際比率が高い学校を選ぶのは効果があるかもしれませんが、英語の勉強になるからと国際比率の高い学校を選んでも意外と成果はないということも珍しくありません。
マレーシア・フィリピンでの生活
住居
- フィリピン
フィリピン留学では学校に寮がくっついているケースが一般的で、食事も3食学校で食べられるところが多いです。そのため食事が終わってからや、授業と授業の空き時間には、寮に帰って昼寝や勉強をすることも可能ですし、忘れ物があってもすぐに取りに行けます。学校敷地内に寮があることで、治安面でも安心です。
- マレーシア
一方のマレーシアでは寮は学校よりも少し離れていたり、コンドミニアムやアパート、シェアハウスなど自分で住まいを探さなければいけなかったりすることもあります。食事も、もちろん自分で賄う必要があるので欧米留学に近いところがあります。
食事
日本では、全国的に水道水を飲んでも安全ですが、マレーシアもフィリピンも、水道水は飲まない方がよいです。スーパーなどでミネラルウォーターを購入するか、学校のウォーターサーバーの水を飲むとよいでしょう。値段も日本よりは安く100円未満で購入できます。
- フィリピン
フィリピンでは一部の学校を除いては、ほとんどが留学中に朝昼晩3食提供されます。食事内容はフィリピン料理や日本食、韓国料理、中華などで、学校の資本や生徒の国籍比率によって異なります。
できるだけ日本人に合った食事環境を求める方は、日本人経営の学校がおすすめです。ただそれでも、毎日学校の食事ばかりだと飽きてくるので、たまには外食することになるでしょう。街なかには、フィリピン料理だけではなく、日本食料理、タイ料理などさまざまな種類の食事を楽しめます。
- マレーシア
マレーシアでは食事は自分でということになりますが、インド料理や中華、マレーシア料理などさまざまな種類があるので飽きにくいです。屋台の食事は意外と衛生的で、おいしく、しかも安いのでおすすめです。
マレーシアで食事をする時ですが、左手はイスラム教では、不浄とされていますので、右手を使うようにしましょう。また、豚肉の食することを禁止していますので、イスラム教の留学生と食事をする時には注意が必要です。
一方でヒンドゥー教では、牛肉がタブーなので、宗教について自分から確認しにくい場合は、鶏肉がメインのレストランやファストフード店を選ぶとよいでしょう。
治安
外務省の安全に関するホームページによれば、マレーシアとフィリピンを比べると、マレーシアの方が安全とされています。しかし、だからといってマレーシアは、日本よりは治安レベルはもちろん下がると考えた方がよいでしょう。
とくにどの国でもそうですが、夜の一人歩きは気をつけた方がよいです。
強盗や空き巣などの被害もあるようなので、セキュリティ面がしっかりした寮やコンドミニアムを選ぶと安心です。
- フィリピン
フィリピンは日中でも、できるだけ一人歩きは避けた方がよいでしょう。とくに人混みはスリなどに合いやすいので、スマートフォンや財布の管理に目を配るようにします。クラブやカジノなどでも詐欺や薬の売買といった犯罪に巻き込まれることがあるので気をつけましょう。
しかし、フィリピンだって治安が悪い都市ばかりではなく、セブやクラークの経済特区は街の出入り口に警備員がついていて安全性も高いですし、標高1500メートル級の山岳地のバギオも治安がよいとされていますので、学校選びや現地での生活に気をつければ、問題はないかと思います。
- マレーシア
一方、マレーシアはとくに強盗の発生率が高いようです。強盗の発生率は日本のおよそ25倍となっており、旅行にいくときでも十分に注意する必要があります。またクアラルンプールやペナンなどの大都市では、スリや置き引きなども多くなっています。
マレーシアで生活するには、そのような犯罪に巻き込まれないために普段から心がけることが大切です。具体的には、「深夜・早朝に出かけるのを控える」「人が大勢集まる場所ではまわりに警戒する」「人混みを避ける」などです。荷物はショルダーバックなど身に着けられるものにして、席をたつときも荷物から目を離さないようにしましょう。
マレーシアではタクシーを使うのもおすすめできません。ぼったくりにあったり、女性1人で利用するとそのままどこかへ連れていかれたりする危険性があるのです。そのため流しのタクシーは基本的に使わないようにしたほうがいいです。
2カ国、3カ国留学に最適の国!
マレーシア留学もフィリピン留学も費用があまり変わらないので、フィリピン留学で3か月、マレーシア留学で3か月ということもできれば、+3か国目にオーストラリアやアメリカ留学を楽しむということもできます。
フィリピンもマレーシアもネイティブ講師が在中している学校があるので、欧米留学前の練習にもぴったりです。まずはフィリピン留学のマンツーマンレッスンで、英語で話すことに慣れるようにして、英語の基礎を徹底的に学習することがおすすめです。
英語を話すことに恐怖心や恥ずかしさがなくなれば、マレーシアのグループレッスンでも積極的に発言して、より成長できることが期待できます。フィリピン留学をせずに、マレーシア留学のみしたいという方は、コミュニケーションに自信のある人や、英語がある程度話せる方が向いているかと思います。
まとめ
今回の記事では、マレーシア留学とフィリピン留学の違いについてご紹介しました。
マレーシア留学とフィリピン留学では、似ているところもあれば費用や授業スタイルが違ったりしてて治安に関しても考慮するべき点があります。
この記事を参考に、どちらの国が自分の留学スタイルに合っているのかをじっくり考えて選んでいただければと思います!
しかし、マレーシア留学をする前に、少しでも英語力を向上させておくことは非常に重要です。特に留学が初めてで、海外留学が少し不安…という方には、U-GAKUの国内留学がおすすめです。
国内留学は、日本にいながらも英語漬けの環境で、英語力を上げることができるんです!国内留学で費用を抑え、ガッツリ英語を学んだ後に、留学にいくという選択肢もあります。
国内留学U-GAKUについてもっと知りたい方は是非こちらをクリック!