ワーキングホリデー(ワーホリ)に興味はあるものの、英語力に自信がなく「英語が話せないと仕事はないのでは?」と不安に感じている方もいるかもしれません。
特に人気の渡航先であるオーストラリアでは、英語力が仕事探しに大きく影響します。
しかし、事前の準備と現地での行動次第で、英語力に不安があっても充実したワーホリ生活を送ることは可能です。
この記事では、オーストラリアでのワーホリを想定し、英語が話せない場合の仕事探しの実態や、出発前と現地でできる具体的な対策を解説します。
英語が話せなくてもワーキングホリデーに行くこと自体は可能

結論から言うと、英語が全く話せなくてもワーキングホリデービザを取得して渡航するということ自体は可能です。
ビザの申請条件に英語力を問う項目はなく、英語力ゼロで出発する人も少なくありません。
しかし、渡航できることと、現地で充実した生活を送れることは別問題です。
英語ができない状態での渡航には、仕事や住居探し、日常生活において様々な制約が伴うことを理解しておく必要があります。
英語力ゼロで海外留学することについては「英語力ゼロでも可能な留学(https://u-gaku.jp/media/ryugaku/studyabroad-englishskill/)」で詳しく紹介しています。
ビザの申請・取得に英語力の証明は必要ない
オーストラリアのワーキングホリデービザを申請する際、TOEICやIELTSといった英語力を証明する書類の提出は求められません。
申請はオンラインで完結し、主に年齢やパスポート、資金証明などの条件を満たしていれば発給されます。
そのため、英語レベルに関わらず、ビザ取得のチャンスは誰にでも平等にあります。
ただし、申請フォームは英語で記入する必要があるため、翻訳ツールを使ったり、経験者に手伝ってもらったりして正確に内容を説明できるようにしましょう。
ただし仕事や日常生活での選択肢は大きく制限される
ビザの取得に英語力は問われないものの、現地での生活では英語力が低いと選択肢が大幅に狭まるのが現実です。
仕事探しでは、日本語環境の職場に限定されやすく、希望の職種に就けない可能性があります。
また、家探しや銀行口座の開設、携帯電話の契約といった日常生活の手続きでも、英語での説明を理解できず苦労する場面が出てくるでしょう。
英語が話せないけど、現地で何とかしたいという気持ちだけでは、理想と現実のギャップに悩むことになります。
英語力に自信がない場合のワーホリ仕事探しの実態

英語力に自信がないままワーホリに行くと、仕事探しでいくつかの壁に直面します。
多くの人が経験する厳しい現実を事前に知っておくことで、具体的な対策を立てることができます。
日本語環境の仕事に限定されやすい
英語でのコミュニケーションが難しい場合、仕事探しは自然と日本食レストランや日系のお土産屋など、日本語が通じる環境に偏りがちです。
これらの求人は、日本人向けの求人サイトや情報誌で見つかることが多く、応募から面接、就労まで日本語で完結することが少なくありません。
結果として、職場での公用語が日本語になり、英語力を伸ばす機会を失ってしまうケースも多く見られます。
応募や面接の段階でコミュニケーションが取れず苦労する

ローカルジョブに挑戦する際、応募の段階で英語でのコミュニケーションが必要となる場合があります。求人サイトからの応募、電話での問い合わせ、英語での履歴書作成、そして面接での質疑応答など、選考プロセスにおいて英語力が求められる場面は少なくありません。特に面接では、自身のスキルや経験を英語で効果的に伝え、雇用主の質問に的確に答えることが、採用を左右する重要な要素となることがあります。ただし、海外での転職においても、日本語での面接のみで完結するポジションや企業も存在します。
最低賃金に近い時給の仕事しか見つからないことも
英語を必要としない仕事は、専門的なスキルよりも単純労働が中心となる傾向があります。
例えば、皿洗いや清掃、農作業などが挙げられます。
これらの仕事は体力的に厳しい場合が多く、賃金もオーストラリアの最低賃金レベルに設定されていることがほとんどです。
英語を使って接客やオフィスワークができる人材に比べると、給与面で見劣りしてしまう可能性があります。
英語力に自信がなくても採用されやすい仕事の具体例

英語力に不安があっても、ワーホリで就ける仕事が全くないわけではありません。
特にオーストラリアでは、人手不足の業界を中心に、英語をほとんど必要としない求人も存在します。
ここでは、英語力に自信がなくても比較的見つけやすい仕事の例を紹介します。
日本食レストランのキッチンや洗い場の担当
「ジャパレス」と呼ばれる日本食レストランのキッチンハンドやディッシュウォッシャーは、英語初心者にとって最も見つけやすい仕事の一つです。
ホールスタッフと異なり、厨房内ではお客様と直接話す機会がありません。
スタッフ間のコミュニケーションも日本語で行われることが多いため、英語力がほとんど問われない求人が多数あります。
ホテルの客室を清掃するハウスキーピング
ホテルのハウスキーピングは、客室のベッドメイキングや清掃、アメニティの補充などを担当する仕事です。
基本的に一人で黙々と作業を進めるため、他のスタッフやお客様との会話は最小限で済みます。
スーパーバイザーからの指示を理解できれば問題なく働ける場合が多く、カナダなどの他のワーホリ協定国でも人気の職種です。
都市部や観光地で常に需要があります。
農場で果物や野菜を収穫するファームジョブ
ファームジョブは、農場で果物や野菜の収穫や箱詰めを行う仕事です。
この仕事で重視されるのは英語力よりも、体力や作業の速さ・正確さです。
給与は時給制または歩合制で、同じ作業を繰り返すことが多いため、複雑な英語での指示はほとんどありません。
ニュージーランドと同様に、オーストラリアでも特定の地域で一定期間ファームジョブに従事すると、セカンドワーホリビザの申請資格が得られるメリットもあります。
「海外に行けば自然に話せる」は間違い?英語力が伸び悩む人の共通点

「ワーホリに行けば、英語環境に身を置くのだから自然と話せるようになる」と期待する人は少なくありません。
しかし、海外に行ったのに、思ったように英語力が伸びずに帰国する人も多くいます。
英語力が伸び悩む人には、いくつかの共通した行動パターンが見られます。
日本人コミュニティの中だけで生活してしまう
現地で日本人の友人とだけ付き合い、仕事も日本語環境、住まいも日本人同士のシェアハウスといった生活を送っていると、英語を話す機会はほとんど生まれません。
慣れない海外生活での安心感を求める気持ちは自然ですが、日本語だけで完結する環境に安住してしまうと、英語力向上は望めません。
意識的に日本人以外の英語が話せる人との接点を作ることが重要ですす。
国内ワーキングホリデーについて「国内ワーキングホリデーとは?英語力の鍵は実践力!(https://u-gaku.jp/media/kokunai/kokunai-wh/)」で詳しく紹介しています。
英語の基礎知識が不足していて会話が吸収できない
中学レベルの基本的な英単語や文法の知識がない状態でネイティブの会話を聞いても、音の羅列にしか聞こえず、意味を理解することは困難です。
コップに水が溜まるように、ある程度の受け皿(基礎知識)がなければ、いくら英語のシャワーを浴びても素通りしてしまいます。
単語や文法という土台があって初めて、聞いた英語を知識として吸収し、自分のものにできます。
失敗を恐れて積極的に英語を話す機会を避ける
「間違えたら恥ずかしい」「発音が悪いと思われたくない」という気持ちから、英語を話す場面で消極的になってしまうケースも多くあります。
しかし、言語は使わなければ上達しません。
完璧な英語を話せなくても、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切です。
間違いを恐れずにアウトプットを繰り返すことで、スピーキング力は着実に向上していきます。
ワーホリの成功率を上げるために目指したい英語力の目安

ワーホリを成功させるためには、漠然と英語を勉強するのではなく、具体的な目標となる英語レベルを設定することが効果的です。
どのくらいのレベルがあれば、どのようなことができるようになるのかを知り、自分の目指すワーホリ生活に必要な英語力を身につけましょう。
英語力が上がれば、仕事や交友関係の選択肢が広がり、より充実した経験が話せるようになるでしょう。
日常生活に困らない最低限のレベルは中学英語の知識
ワーホリ先で生活する上で最低限必要となるのが、中学で習うレベルの英語力です。
自己紹介や買い物、レストランでの注文、簡単な道案内など、基本的なコミュニケーションが取れるレベルが目安です。
このレベルの文法と単語が身についていれば、日常生活で完全に孤立することは避けられ、トラブルに巻き込まれた際にも簡単な状況説明ができます。
まずは中学英語の総復習を目標にしましょう。
仕事の選択肢を広げるならTOEIC600点以上が目標
日本食レストランやファームだけでなく、現地のカフェやアパレルショップ、ホテルのフロントといったローカルジョブに挑戦したいのであれば、TOEIC600点以上が一つの目安となります。
このレベルがあれば、同僚との簡単な日常会話や、仕事上の指示を理解することが可能です。
履歴書に書けるスコアがあることで、応募できる仕事の幅が大きく広がります。
イギリスやヨーロッパの非英語圏からのワーホリメーカーもこのレベルを目標にする人が多いです。
【出発前】日本国内でできるワーホリに向けた英語の準備

ワーホリの成否は、日本にいる間の準備で大きく左右されるといっても過言ではありません。
特に最初の数ヶ月をスムーズに過ごすためには、渡航前の英語学習が不可欠です。
出発の少なくとも3〜4ヶ月前から計画的に準備を始めることをおすすめします。
ワーホリ前のフィリピン留学については「ワーホリ前はフィリピン留学がオススメ?!フィリピンが(https://u-gaku.jp/media/philippines/philippine-study-abroad/)」で詳しく紹介しています。
中学・高校レベルの基礎的な英単語と文法を完璧に復習する
現地で英語を効率よく吸収するための土台作りとして、中学・高校で習った基礎的な英単語と文法の復習は必須です。
難しい応用表現を覚えるよりも、まずは基本的な文型を理解し、瞬時に文章を組み立てられるように訓練しましょう。
使い慣れた単語帳や文法書を1冊完璧に仕上げるだけでも、現地での会話の理解度が格段に上がります。
オンライン英会話を活用してスピーキングに慣れる

インプットした知識を実際に使えるようにするためには、アウトプットの練習が欠かせません。
オンライン英会話は、低価格でマンツーマンのレッスンを受けられるため、スピーキングに慣れるための最適なツールです。
間違いを恐れずに積極的に話す練習を繰り返すことで、英語を話すことへの抵抗感をなくし、スムーズに言葉が出てくるようになります。
最終的に話せるようになることが目標です。
英語の字幕を使って海外の映画やドラマを観る
楽しみながらリスニング力と語彙力を鍛える方法として、海外の映画やドラマを教材にすることも有効です。
まずは「英語音声+日本語字幕」で内容を理解し、次に「英語音声+英語字幕」で実際のセリフを確認、最後に字幕なしで観る、というステップを踏むと効果的です。
日常会話で使われる自然な言い回しやスラングなど、生きた英語のフレーズを学ぶことができます。
【現地到着後】オーストラリアで効率良く英語力を向上させる方法

日本である程度の準備をしたら、次は現地でいかに英語環境に身を置くかが重要になります。
オーストラリアに到着してからの行動が、その後の英語力の伸びを大きく左右します。
最初の数ヶ月は語学学校に通い英語の基礎と友達作りを両立する
現地到着後の最初の2〜4ヶ月間、語学学校に通うことは非常に有効な選択肢です。
自分のレベルに合ったクラスで英語の基礎を固められるだけでなく、様々な国から来た留学生と友達になる絶好の機会です。
学校のアクティビティを通じて現地の生活に慣れることもできます。
ここでできた友人は、ワーホリ生活の大切な支えとなり、英語を話すモチベーションにも繋がります。
多国籍の人が住むシェアハウスを選んで英語環境に身を置く
家での時間も英語漬けにするために、意識的に多国籍のシェアハウスを選ぶことをお勧めします。
オーストラリアでは、様々な国籍の人が一つの家で共同生活を送るシェアハウスが一般的です。
日本人同士で集まると日本語に頼ってしまいますが、国籍が異なれば共通言語は英語になります。
日常的に英語でコミュニケーションを取ることで、スピーキングやリスニングの力が自然と鍛えられます。
セブ留学の体験談については「英語が聞き取れない不安から始まった2週間(https://test.u-gaku.jp/voice/student/student-037/)」で詳しく紹介しています。
地域のイベントやミートアップに積極的に参加する

語学学校や職場以外にも、英語を話す機会はたくさんあります。
地域のコミュニティセンターが開催するイベントや、共通の趣味を持つ人が集まる「Meetup」などのアプリを活用して、積極的に外部との接点を作りましょう。
スポーツや音楽、ボランティアなど、興味のある活動に参加すれば、楽しみながら現地の人や英語を話せる人と交流する輪を広げることができます。
ワーホリ 英語できないに関するよくある質問

ここでは、英語力に不安を抱えながらワーホリを検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
英語力が全くなくても、外国人の友達は作れますか?
はい、作れます。
しかし、深い関係を築くためには工夫と努力が必要です。
最初は翻訳アプリを使ったり、身振り手振りを交えたりしてコミュニケーションを取ることになります。
スポーツや音楽など、言葉がなくても共通の趣味を通じて仲良くなることも可能です。
大切なのは、積極的に関わろうとする姿勢です。
渡航前にこれだけは覚えておくべき英会話フレーズを教えてください。
自己紹介(名前、出身地、趣味など)、簡単な質問(What/Where/When/Why/Howを使った疑問文)、そして聞き返しのフレーズは最低限覚えておきましょう。
「Could you say that again?」や「What does that mean?」といった聞き返しの表現は、会話を繋ぐ上で非常に重要です。
英語が話せないことが原因で、詐欺やトラブルに遭うことはありますか?
可能性は高まると言えます。
例えば、仕事や家の契約内容を十分に理解できないままサインしてしまい、後で不利な条件に気づくケースがあります。
また、言葉が通じない相手は悪意のある人物に狙われやすい傾向もあります。
重要な契約をする際は、必ず信頼できる友人やエージェントに内容を確認してもらうなど、慎重に行動することが大切です。
留学エージェントなしで留学できるかについては「留学エージェントなしで留学できる?メリット・デメリット(https://u-gaku.jp/media/ryugaku/study-abroad-support-agent/)」で詳しく紹介しています。
まとめ

英語が話せなくてもワーキングホリデーに行くこと自体は可能ですが、仕事や生活の選択肢が狭まるという現実はあります。
渡航前から中学・高校レベルの基礎英語を復習し、オンライン英会話などで話すことに慣れておくだけで、現地でのスタートダッシュは大きく変わります。
現地では、語学学校に通ったり多国籍のシェアハウスに住んだりして、積極的に英語環境に身を置くことが、最終的に英語が話せるようになるための鍵です。
十分な準備と現地での行動力で、充実したワーホリを実現させましょう。