留学したい人
旅行先におすすめの国は?
こんな疑問にお答えします。
結論からお伝えすると、世界平和度指数により治安に関するランキングが発表されています。上位であればあるほど他の国や地域に比べて安心ではありますが、だからといって全く犯罪の被害にあう可能性がない訳ではありません。
この記事では、治安が良いとされている国だけでなく、危険な国や地域をランキング形式で示しています。また後半では、海外で注意しなければならない点や、犯罪の被害に遭わないための対策、犯罪の被害に遭ったときの対処法などを紹介しているため、最後まで読み進めてみてください。
・治安が不安な国や地域
・海外で注意すべき点
・犯罪の被害に合わないための対策
・被害にあってしまった際の対策
世界平和度指数とは?
世界各国の平和度合いを数値化し、ランキング形式でまとめたものを「世界平和度指数(Global Peace Index)」と言います。
世界平和度指数は、国際NGOの経済平和研究所が
・社会の安全・治安
・国内外の紛争(現在も継続しているもの)
・軍事化
これらの3つのカテゴリーに渡る全23項目について世界の163の国と地域を評価しているものになります。
それらをもとに、毎年治安の良い国や地域に関するランキングが発表されています。
以下では、治安が良い国と治安が不安な国について紹介していきます!
これらの治安のランキングを参考にし、旅行や留学の計画を立ててみるのも良いでしょう!
治安が良い国と地域【Top20】
以下では、治安が良いとされる国や地域のTop20をランキング形式で示しています。
ランキング | 国や地域 |
1位 | アイスランド |
2位 | デンマーク |
3位 | アイルランド |
4位 | ニュージーランド |
5位 | オーストリア |
6位 | シンガポール |
7位 | ポルトガル |
8位 | スロベニア |
9位 | 日本 |
10位 | スイス |
11位 | カナダ |
12位 | チェコ |
13位 | フィンランド |
14位 | クロアチア |
15位 | ドイツ |
16位 | オランダ |
17位 | ブータン |
18位 | ハンガリー |
19位 | マレーシア |
20位 | ベルギー |
治安が良い国と地域【Top10】のそれぞれの特徴と魅力!
ここでは、先ほどランキングで示した治安が良いとされている国や地域の中でも上位10ヵ国に絞り、それぞれの特徴と魅力をご紹介します!
10位 スイス
2024年版の「世界幸福度ランキング」でも世界9位にランクインしているスイスは、治安がよく犯罪が少ない国とされています。
しかし、公共交通機関の駅やバスターミナル、観光地の通りなどではスリが発生しているため所持品には常に注意をしましょう。
〈スイスの基本情報〉
首都 | ベルン |
言語 | ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語 |
宗教 | カトリック教 |
スイスの観光地といえば、自然豊かな景色とそれを見渡すことのできるシルトホルン展望台、アルプスを走る電車などがおすすめです。
9位 日本
9位にランクインした日本ですが、この結果にびっくりされる方もいるのではないでしょうか?
スリや置き引きなどの犯罪は少ないものの、地域によっては、夜間に1人で出歩くことが危険な場合もあるため、十分に注意しましょう!
〈日本の基本情報〉
首都 | 東京 |
言語 | 日本語 |
宗教 | 多宗教 |
8位 スロベニア
南ヨーロッパに位置するスロベニアは、治安もよく凶悪事件などもほとんど発生しないことで有名です。
しかし、市民デモが行われていることがあり、暴徒化する可能性もあるため、遭遇した場合は興味本位で近づかず、その場から離れるようにしましょう。
〈スロベニアの基本情報〉
首都 | リュブリャナ |
言語 | スロベニア語、英語 |
宗教 | カトリック教 |
スロベニアの観光スポットは、落ち着いた街並みの中に位置するユニークな作りの教会や大聖堂だけでなく、城や湖などの自然も楽しむことが多いのが特徴です。
7位 ポルトガル
ポルトガルは、テロ事件や大きな事件が比較的少ないとされています。
しかし、路面電車でのスリや置き引きが日本と比べると多いとされているため、十分に注意をする必要があります。
〈ポルトガルの基本情報〉
首都 | リスボン |
言語 | ポルトガル語 |
宗教 | カトリック教 |
ポルトガルのおすすめの観光スポットは、世界遺産とされているジェロニモス修道院やペーナ宮殿だけでなく、美しい街並みなどが挙げられます。
6位 シンガポール
アジアの中で1番治安が良いとされている国が、シンガポールです。
その理由としてあげられるのが、観光地や主要な都市を中心に行っている警備の強化や監視カメラの設置により、治安維持に積極的に取り組んでいるという点です。
〈シンガポールの基本情報〉
首都 | (シンガポール) |
言語 | 英語、マレー語 |
宗教 | 多宗教 |
シンガポールの観光スポットは、「マリーナベイ・サンズ」や「マーライオン公園」などの大都市ならではの景色だけでなく、歴史的建造物なども楽しむことができます。
5位 オーストリア
音楽の都としても知られるオーストリアは、ヨーロッパの中でもテロなどの犯罪が少なく、安心して観光などを楽しむことができる国です。
しかし、都市圏の一部の地域では、女性1人で出歩くのが危険な場所もあるため十分に注意が必要です。
〈オーストリアの基本情報〉
首都 | ウィーン |
言語 | ドイツ語 |
宗教 | カトリック教 |
国土の大半が山岳地帯が生み出すウィーンならではの大自然の景観とハプスブルク帝国の歴史を感じることのできる壮麗な宮殿などの観光スポットを楽しむことができます。
4位 ニュージーランド
非常に自然の多いニュージーランドは、治安もよく、2024年版の「世界幸福度ランキング」で世界11位にランクインしています。
ニュージーランドの人々は、穏やかな性格であり、非常に親切な方が多いのが特徴です。
また、公用語が英語であることから留学先としても非常に有名です。
〈ニュージーランドの基本情報〉
首都 | ウェリントン |
言語 | 英語 |
宗教 | 無宗教、キリスト教 |
また非常に自然豊かな観光スポットだけでなく、リゾート施設や非常に大きなショッピングモールなどがそろっているため、1人1人にあった楽しみ方で充実した休日を過ごすことができます。
3位 アイルランド
ヨーロッパの中でもかなり治安のよい国とされており、アイルランドの人々は気さくでフレンドリーな性格です。
また公用語も英語であるため、言語におけるハードルは比較的低く、観光しやすいと感じる方も多いでしょう。
〈アイルランドの基本情報〉
首都 | ダブリン |
言語 | 英語、アイルランド語 |
宗教 | カトリック教 |
アイルランド独自の文化や中世時代の歴史あるお城だけでなく、新石器時代の遺跡なども観光地として非常に有名です。
2位 デンマーク
2024年版の「世界幸福度ランキング」で世界2位にランクインしているデンマークは、治安が良いことで有名です。
また、デンマークの人々のまじめな性格によりルールを守る方が多く、暴力的な犯罪が起こりにくいと言われています。
〈デンマークの基本情報〉
首都 | コペンハーゲン |
言語 | デンマーク語、英語 |
宗教 | キリスト教 |
数々の宮殿や歴史のある建物が立ち並ぶ街並みが特徴的であり、観光地として多くの人気を集めています。
そのため、歴史ある美しい街並みを楽しみたい方にはオススメの国です。
1位 アイスランド
2008年からずっと1位を獲得しているアイスランドでは、国内での犯罪発生率やテロの危険性が非常に少ないことから、女性1人でも安心して旅ができるといわれるほど、治安が非常によく地球上で最も平和な国と言われています。また、2024年版の「世界幸福度ランキング」では世界3位にランクインしています。
〈アイスランドの基本情報〉
首都 | レイキャビク |
言語 | アイスランド語 |
宗教 | キリスト教、カトリック教 |
アイスランドの人々は、友好的であり、親切かつ温厚であることも有名です。
また、自然が非常に多いため、人気の観光スポットの多くは、自然に関係するスポットが多いのも特徴の1つです。
氷河や火山、滝、温泉、オーロラ鑑賞などのダイナミックな自然を楽しみたい方には非常にオススメの国になります。
治安が良いとされていない国や地域【Top10】
先ほどは、治安が良いとされる国や地域をご紹介しましたが、逆に治安が良いとされていない国や地域は以下の通りになります。
ランキング | 国や地域 |
1位 | アフガニスタン |
2位 | イエメン |
3位 | シリア |
4位 | 南スーダン |
5位 | コンゴ |
6位 | ロシア |
7位 | ウクライナ |
8位 | ソマリア |
9位 | スーダン |
10位 | イラク |
海外で注意すべき点【3選】
治安が良いとされている国や、そうではない国を紹介してきました。
ここで注意してほしい点としては、「どの国であっても犯罪や事故には気をつけなければならない」ということです。
というのも、治安が良いとされている国であっても犯罪の被害に遭う可能性は十分にあります。それは日本でも同様です。
そのため、被害に遭わないようにするためには、気をつけなければならないことを把握し、それに対する対策を講じる必要があります。
以下では、気をつけなければならないことを点ご紹介します。
・事故や怪我
・健康トラブル
①盗難、スリ、詐欺
日本人が最も狙われやすいのが、「盗難やスリ、詐欺」です。
というのも、日本で生活していると、あまり被害に遭うことが少ないため、注意している方が少ないことが理由の1つに挙げられます。
また、観光客は非常に狙われやすく、より注意が必要です。
詐欺もまた被害に遭いやすく、国によっても種類が異なります。
アジアの一部の国では、トランプ詐欺と呼ばれるお金をかけたゲームをすることによって犯罪行為に加担してしまい、詐欺行為をされてしまう詐欺などが、多く見られます。
また、クレジットカードを使った詐欺や親切な行為をするように見せかけてお金を要求されてしまう詐欺もあります。
②事故や怪我
交通ルールが日本とは異なる国や地域もあるため、道を歩く際や渡る際には十分に車に注意しましょう!
また、アクティビティであっても事故や怪我をしてしまう場合があるため、不慣れなアクティビティをする際には、安全対策を行なった上で、専門的なガイドと一緒に行うことが重要です。
➂健康トラブル
現地では、体調の変化にも気をつけなければなりません。
慣れない環境の中、水や食事が合わずに体調を崩してしまう方もいます。
さらに多くの国や地域では日本とは異なり、水質や衛生状態がしっかりと管理されている訳ではなく、水道水や屋台の食事等は利用しない方が良いとされています。
ミネラルウォーターの購入や、外出をする際は生野菜を摂取しないなどの対策をとると非常に効果的です。
犯罪に合わないための対策【3選】
今回は、犯罪の被害にあわないために行うべき対策を3つ紹介します。
これらの対策を知っている場合と、知らない場合では、被害にあう確率も変わってきます。
自分の身を守るために、できるところから始めていきましょう!
・夜間1人で出歩かない
・派手な服装を控える
①貴重品の身に着け方・持ち運び方を工夫する
狙われないようにするために一番重要なことが、「貴重品の身に着け方や持ち運び方を工夫する」ことです。
先ほど紹介したように、スリやひったくりなどの被害にあう日本人は依然として多い状況です。
それらを防ぐためには、
・現金を大量に持ち歩かない
・現金やカードなどが入ったカバンは、常に身に着ける
・手持ちのカバンは避ける
・カバンが前にくるように身に着ける
・車道側でカバンを持たない
・最低限の荷物で行動する
・イヤホンをしたまま歩かない
・歩きスマホは避ける など
貴重品を常に視界に入るところに置いておくことで、狙われにくくなるだけでなく、異変に即座に気づくことができます。
また、最近では多い「歩きスマホやイヤホンをつけたままでの歩行」は、非常に危険であるためやめましょう!
オススメとしては、常に身に着けておくことができる貴重品用のカバンとそれ以外のバックを分けておくことです。
それらを行うことで、より貴重品に気を配ることができます。
また、携帯や財布などをチェーンや紐などでカバンとつなげておくことで、ひったくられることを防ぐことができます。
しかし、万が一バックなどをひったくられてしまった場合は、無理に抵抗はせず、安全を第一に行動しましょう!
②夜間1人で出歩かない
先ほど紹介した治安が良いとされる国であっても、1人での夜間の外出は、犯罪にあう可能性が非常に高くなります。
特に女性の場合は、より気を付ける必要があります。
近くのコンビニやスーパーであっても、夜間に一人で行動することは避け、朝の明るくなった時間に外出することを心がけましょう!
また、地域によっては、デモや集会が行われている場合があります。
夜でなくても、デモや集会が行われている場所には近づいたりするのは控えましょう!
➂派手な服装を控える
観光中や留学中、おしゃれをしたい!と思う方も多いと思います。
しかし、派手な恰好や、ブランド物を身に着けていることで、狙われやすくなってしまいます。
また、肌の露出を控えることがルールとされている宗教を多くの方が信仰している国もあります。
そのこともあり、肌の露出が多い服装を着ていることで観光客であることが明らかになってしまい狙われやすくなってしまう場合もあります。
公共の場や、人が多く集まる場所などではなるべく派手な服装を避けるとよいでしょう!
被害に合ってしまった際の対処法
先ほど紹介した対策等を行うなどし、非常に気を付けていても、被害にあってしまう方もいらっしゃるのが事実です。
そんな時、どのように行動するのがよいのでしょうか?一体どこに連絡するべきなのでしょうか?
以下では、それらについて紹介します。
①クレジットカード会社に連絡
スリやひったくりなどの被害にあった場合、真っ先にクレジットカードが手元にあるかを確認しましょう。
万が一、クレジットカードが手元にない場合は、早急にクレジットカード会社の「紛失盗難デスク」に連絡をし、無効手続きを行いましょう。
そのようにすることで、クレジットカードの不正利用の被害を防ぐもしくは抑えることができます。
しかし実際には、「連絡先が分からない」「クレジットカード会社とうまくつながらない」と戸惑う方がほとんどです。
そのため、事前に海外に持っていくクレジットカードの紛失盗難デスクの電話番号や、連絡先を確認しておくことをオススメします。
②警察に連絡する
スリやひったくり、詐欺などの犯罪の被害にあった場合や、事故にあった場合には、現地の警察に連絡をしましょう!
その際に、国や地域によっても警察の番号は異なるため、緊急時に迅速に対応できるように、事前に電話番号などを調べ、確認しておくことが必要です。
また、保険会社に連絡も行い、詳しい内容や申請に必要な手続きなどをしっかりと確認しましょう!
➂日本国大使館に連絡する
パスポートが手元にあるかの確認も重要です。
万が一、パスポートの盗難被害に合ってしまった場合は、帰国日までに必ずパスポートや緊急旅券などの再発給をして貰う必要があります。
しかし、それらの発給は滞在先の日本国大使館や領事館で行います。
手続きや方法などで困ったことや分からないことがある場合は、日本大使館に連絡をすることで、サポートをして貰える場合もあります。
また、現地警察への届け出に関する助言をもらえる場合もあるため、連絡をしてみることをオススメします。
対策を行い安全に海外へ行こう!
先ほども挙げましたが、今回注意してほしい点は、「絶対に安全な国はない」ということです。先ほどご紹介した治安のよい国Top10であっても、犯罪の被害にあう可能性は十分にあります。
被害にあわないためには、一人一人がしっかりと対策を行い、注意をすることが重要です。
安全な国だから大丈夫だとは思わずに、今回の記事を参考にし、安全に海外を楽しみましょう!