
「ヨーロッパでワーホリをしてみたい!」という人に今、じわじわ人気が高まっているのがマルタ共和国です。
温暖な気候と美しい地中海の景色、そして英語が公用語という学びやすさがそろい、観光も仕事も勉強も楽しめるのが魅力。
実は日本からマルタへのワーキングホリデービザ(ワーホリビザ)制度もスタートしており、英語を使いながら海外生活を送りたい人にはぴったりの国なんです。
この記事では、マルタのワーホリビザの申請方法や必要書類、手続きの流れ、注意点をわかりやすく解説します。
また、学生ビザとの違いや、申請時にやってしまいがちなミスも紹介。
これから「マルタで暮らしてみたい」「ヨーロッパのワーホリ制度に興味がある」という方は、この記事を読めば一通りの準備ができるようになります!
なお、観光・学生・ワーホリなどビザの種類を比較したい方は、関連記事「ビザ情報(観光・学生・WHビザなどの種類)」もあわせてチェックしてみてください。
「マルタのワーホリって他の国とどう違うの?」
そんな疑問を持つ方も多いはず。マルタのワーキングホリデー(ワーホリ)制度は、観光・学習・仕事を自由に組み合わせながら、最長1年間マルタで滞在できる特別なプログラムです。
英語を公用語とする国の中では珍しく、ヨーロッパ圏でワーホリできる数少ない国のひとつ。
暖かい気候と穏やかな人々、そして治安の良さから、英語を学びながらヨーロッパ生活を体験したい人に人気が高まっています。
マルタのワーホリ制度は日本とマルタの協定に基づき、年齢制限(通常18〜30歳)を満たせば誰でも申請が可能。語学学校に通うのもOK、アルバイトをするのもOKと、柔軟な働き方・学び方ができるのが魅力です。
観光目的の滞在とは異なり、生活の拠点を築きながらリアルな異文化体験ができるのもワーホリならではです。
もっと詳しく、学生ビザや観光ビザとの違いを知りたい方は、
関連記事「ビザ情報(観光・学生・WHビザなどの種類)」もチェックしてみてください!
マルタのワーホリビザは、18〜30歳の日本国籍を持つ人が対象。
滞在期間は最大1年間で、その間に勉強・仕事・観光のすべてを組み合わせることができます。
「語学学校で英語を学びつつ、週末はカフェでアルバイト」なんてライフスタイルも可能です。
申請数には上限があるため、年度ごとの申請受付情報は早めにチェックしておきましょう。
オーストラリアやカナダのような人気ワーホリ国と比べると、マルタの特徴は「ヨーロッパ圏で英語が使える」こと。
ロンドンやパリ、ローマなど他国へのアクセスも抜群で、休日に格安航空でヨーロッパ旅行を楽しむ人も多いです。
また、EU加盟国として制度や安全性が整っており、医療面や生活環境も安定しています。
人気の理由はなんといっても暮らしやすさとコスパの良さ。
物価はイギリスなどの欧州主要国よりも安く、治安も比較的良好です。
街全体がコンパクトで移動しやすく、地中海リゾートらしい穏やかな雰囲気の中で英語を学べる点も魅力。
「ヨーロッパ留学は憧れるけど、費用が心配…」という人にこそ、マルタはおすすめの選択肢です。
マルタのワーホリビザは、誰でも申請できるわけではありません。
申請前に「どんな人が対象なのか」「どれくらいの期間滞在できるのか」「どんな目的で行けるのか」をきちんと理解しておくことが大切です。
ここでは、申請時にチェックしておきたい3つの条件をわかりやすく整理します。
マルタのワーホリビザを申請できるのは、日本国籍を持つ18〜30歳の人のみです。
申請時点で31歳を超えている場合は対象外となるため注意が必要です。
ビザの発給数にも上限があるため、例年は春〜夏にかけて受付が開始されると、すぐに枠が埋まってしまうこともあります。
「来年行きたい」と思ったら、早めに申請スケジュールを確認しておきましょう。
ワーホリビザの目的は、「観光・学習・就労」をバランスよく体験すること。
たとえば「語学学校に通いながらカフェで働く」「午前は勉強して午後は観光」といった自由な組み合わせが可能です。
ただし、フルタイムの就労は制限されており、あくまで生活費を補う範囲のアルバイトが前提です。
職種としてはカフェスタッフ、ホテル受付、留学エージェントのサポートなどが人気です。
マルタのアルバイト事情をもっと詳しく見る!
滞在できる期間は最長1年間。
これは1回限りの制度で、同じ人が2回目のワーホリビザを申請することはできません。
「1年間でどんなことをしたいか」を明確にしておくと、限られた期間をより充実させられます。
なお、ビザの発給日からカウントが始まるため、入国前に計画を立てておくと安心です。
ワーホリビザの申請は「なんだか難しそう…」と思われがちですが、実際は手順さえ理解すれば誰でもスムーズに進められるものです。
マルタは英語が公用語で、公式情報も英語で整備されているため、準備段階からそこまでハードルは高くありません。
この章では、申請までの流れと必要書類をわかりやすく解説します。
マルタのワーホリビザは、原則として在日マルタ大使館での申請が必要です。
最新の情報は大使館の公式サイトに掲載されていますが、基本的な流れは以下のとおりです。
面接や英語力の証明は求められませんが、書類不備があると再提出になる場合があるため、早めの準備が安心です。
また、申請時期によっては枠が早期に埋まるため、出発予定の2〜3か月前には動き出すのが理想です。
申請に必要な書類は以下の通りです。
どれもマルタ大使館の最新リストを確認しながら準備しましょう。
とくに残高証明書と保険証明書は注意ポイント。
銀行発行の証明書は英語表記が必要で、マルタ滞在に十分な資金(目安:約200〜300万円程度)を示す必要があります。
また、保険は医療費・賠償責任・帰国費用までカバーされるものを選びましょう。
海外旅行保険について詳しく知りたい方は、
関連記事「医療制度(海外旅行保険にも触れる)」もあわせてチェック!
申請の多くは書類不備や翻訳ミスでの差し戻しです。
「日本語のまま残高証明を提出した」「出国日を明記していなかった」など、細かい点でミスが起きやすいので要注意。
また、申請が集中する時期(特に春〜初夏)は、審査に時間がかかることもあります。
出発時期が決まっている場合は、少なくとも2か月前には申請完了を目指すようにしましょう。
マルタのワーホリビザでは、英語を学びながら実際に働くこともできます。
「英語力に自信がないけど大丈夫?」「どんな仕事ができるの?」という声も多いですが、安心してください。
マルタでは外国人留学生やワーホリ参加者を受け入れる文化があり、初心者でも始めやすい仕事がたくさんあります。
ここでは、就労に関する基本ルールと人気の仕事ジャンルを紹介します。
ワーホリビザを持つ人は、週20時間までのパートタイム就労が認められています。
これは「英語の勉強をメインにしながら働く」というバランスを取るためのルールです。
夏の観光シーズンなど、短期アルバイトの求人が増える時期はチャンス。
多くの職場では英語が使われますが、簡単な会話レベルでも採用されるケースが少なくありません。
最初はレストランやカフェなど、お客さんとの会話がシンプルな職種から挑戦するのがおすすめです。
どんな求人があるか知りたい方は、
関連記事「仕事・求人」で最新の募集情報をチェックしてみましょう!
マルタで人気の仕事ジャンルは主に以下の3つです。
中には、SNS運用やデザイン業務などリモートワークをする人もいます。
働き方の自由度が高いのもマルタのワーホリならではです。
「英語ができないと無理そう…」と思う人もいるかもしれませんが、実際は現地で学びながら成長していく人がほとんどです。
最初はオーダーを取るだけでも緊張しますが、1か月もすれば日常会話にはすぐ慣れます。
また、職場には同じようにワーホリで来ている外国人が多く、助け合いながら働けるのも安心ポイント。
マルタ人はフレンドリーで優しい人が多いので、困ったときも声をかければ助けてくれることがほとんどです。
マルタでのワーホリ生活は、ヨーロッパの中でも「費用を抑えながら英語を学べる」と人気の選択肢です。
とはいえ、いざ行くとなると「実際いくらかかるの?」「ちゃんと暮らせるの?」と不安に思う人も多いはず。
私自身、マルタへ行く前は同じように悩みました。
この章では、そんな私の実体験を交えながら、初期費用・生活費・仕事での収入、そして節約のコツをわかりやすく紹介します。
まず、マルタでワーホリを始める際に必要な初期費用の目安はこちらです。
- 航空券(往復):約15〜20万円
- 初月の家賃+デポジット:10〜15万円
- 保険・ビザ関連費用:3〜5万円
- 学校登録や生活用品など:2〜3万円
合計すると、だいたい30〜40万円ほどかかりました。
特に初月は、家賃のデポジットや日用品の購入で出費が多めです。
生活が落ち着いてからは、1か月の生活費は次のようなイメージでした。
- 家賃:€600(約10万円)
- 食費:€250(約4万円)
- 交通・通信・交際費など:€150(約2.5万円)
トータルで月約17万円ほど。
セントジュリアンなどの観光地エリアは少し高いですが、シェアハウスを使えば十分抑えられます。
ワーホリビザでは、週20時間まで働くことができます。
私はカフェで働いていて、時給は€5.5ほど。
月収は€450〜€500(約7〜8万円)くらいでした。
もちろん、学費や生活費をすべてまかなえるわけではありませんが、家賃や食費の一部をカバーするには十分。
仕事中は英語しか使えない環境だったので、自然とリスニング力が鍛えられました。
最初は緊張しましたが、1か月も経つとお客さんと笑いながら話せるように。
「働きながら英語を学べる」というのは、マルタワーホリの一番の魅力だと思います。
現地の求人や時給の目安をもっと詳しく見る!
マルタ生活で出費を抑えるポイントは、自炊+ローカルスーパー活用+交通カードの3つです。
私はLidl(リドル)というスーパーでまとめ買いして、週40ユーロ以下の食費で過ごしていました。
外食は日本より高めなので、友達と一緒に料理をするのが節約にも交流にもなっておすすめです。
また、Tallinja Card(月定期)を使えば、バスが乗り放題で通学も観光も快適。
通信はEpicのプリペイドSIMを利用し、月10ユーロ程度で十分でした。
実際に生活してみて一番感じたのは、「思ったよりもお金がかからない」ということ。
シェアハウスの仲間と協力して食費を抑えたり、平日は仕事・週末は海辺でピクニックしたり。
“贅沢ではないけど満たされる暮らし”ができるのがマルタの魅力だと思います。
マルタはヨーロッパの中でも治安が良く、英語も通じるため、初めての海外生活でも比較的安心して過ごせる国です。
それでも、慣れない環境で生活するうえでは、トラブルや不安を感じる場面もあるかもしれません。
この章では、実際に私がワーホリ中に体験したエピソードも交えながら、現地でのサポート体制・よくあるトラブル・安全に過ごすコツを紹介します。
マルタでは、多くの語学学校やワーホリ支援機関が、滞在中のトラブルや相談に対応しています。
特に語学学校の学生サポートオフィスは、生活・仕事・健康面まで幅広くサポートしてくれるので、困ったときはまず相談しましょう。
また、日本語対応ができる現地エージェントや留学支援サービスも増えており、ビザ更新や住まいの紹介、緊急時のサポートなどを受けられます。
マルタの生活全般については、関連記事「治安(安全性・注意点)」も参考になります。
マルタでは、スリや置き引きといった軽犯罪に注意が必要です。
観光地やバスの中での被害が多いため、荷物は常に体の前で持ち、スマホを人前に置きっぱなしにしないようにしましょう。
また、ルームシェアでの生活トラブルも時々あります。
ハウスルールを事前に確認し、家賃の支払い方法や退去時の条件を明確にしておくことが大切です。
私自身も、一度だけシェアメイトとの電気代の分担で揉めたことがありました。
そのときは第三者のフラットマネージャーに相談して早めに解決。
「トラブルは早めに相談する」が鉄則だと感じました。
マルタは医療制度が整っており、外国人でも安心して受診できます。
公立病院(Mater Dei Hospital)は設備も整っていて、緊急時の受け入れもスムーズです。
医療費はやや高額になるため、海外旅行保険への加入は必須。
また、パスポートを紛失したり、大きなトラブルに巻き込まれた場合は、在イタリア日本大使館(マルタ管轄)へ連絡を。
日本語でのサポートが受けられます。
医療や保険についてさらに詳しく知りたい方は、
関連記事「医療制度(海外旅行保険にも触れる)」をご覧ください。
マルタで生活して感じたのは、「意識を少し変えるだけで、安心度がぐっと上がる」ということ。
夜道を一人で歩かない、貴重品を出しっぱなしにしない、現地のルールを守る——
これだけでもトラブルをほとんど防げます。
一方で、困ったときに頼れる人をつくっておくのも大切です。
現地の友達や日本人コミュニティ、学校スタッフなど、気軽に相談できる相手がいるだけで、心の余裕が全く違います。
マルタのワーホリは、「英語を使って働きながらヨーロッパの暮らしを体験したい」という人にぴったりの選択肢です。
温暖な気候とフレンドリーな国民性、そして治安の良さがそろっているため、海外初心者でも安心して挑戦できます。
物価もイギリスやカナダに比べて抑えめで、節約のコツをつかめば月10万円台でも十分生活可能です。
カフェやホテルでの仕事を通して英語を実践的に使えるのも魅力のひとつ。
私自身、マルタでの生活を通して「海外で暮らす」ことのハードルがぐっと下がりました。
最初は不安だらけでしたが、現地で出会った仲間やスタッフのサポートに助けられ、気づけば毎日が学びと発見の連続。
小さな国ながらも、多国籍な人々が集まり、地中海の青い海と陽気な雰囲気の中で“自分らしく成長できる”場所です。
マルタワーホリに関するより詳しい基本情報を知りたい方は、こちらから確認してみてください!
またこれからマルタワーホリを検討している方で、まずは現地で英語を学びたいという方はマルタ留学もおすすめ!英語だけでなく人生の視野を広げるきっかけにもなるマルタでの生活を、ぜひ勇気を持って始めましょう!